エリクソン発達段階。
子供の発達段階から大人の発達段階。
順調に歩めるか?
乳幼児 0歳~1歳半
信頼感対不信感
母親をはじめとする周囲の人から世話される。
周囲の人から適切にケアを受ける。
うまくいけば期待を得る。
幼児前期 1歳半~3歳
自主性対羞恥心
イヤイヤ期
色々と機会を提供し、
手伝ってあげる
意欲が生まれる
遊戯期 3歳~5歳頃
自発性対罪悪感
世界に対して強い興味を持ち、質問をしたり、ごっこあそびをする。
エネルギーがあり余っている時期。
この子供らしい様子に、親がうっとうしがる態度を見せたり、過度に
厳しいしつけを施すと子供は罪悪感を覚えてしまう。
適度なしつけは大事。
自発性と罪悪感のバランスがうまくとれれば、子供は心理社会的危機を
克服し、
目的意識を持つ。
学童期 5歳~12歳
勤勉さ対劣等感
計画的に課題を仕上げ、提出する。
それを繰り返すと、能力がある事を理解する。
その状況に対し、周囲の大人が適切にサポートせず、
ただ叱っているだけでは、問題は解決しない。
子供が劣等感を抱かず、傲慢にならない為に、
過度に褒めたりアドバイスをする必要がある。
青年期 12~18歳
思春期の時期、自分ってなんだろう、将来、どうやって生きていこう、
思い悩む時期、
自分は何がやりたいのだろう?自分らしさって何?など様々な
事を考えた経験があるでしょう。
自分はこういう人間だとある程度確信できればアイデンティティーが確立されたといえ、忠誠という力が得られる。
自分で選んだ価値観を信じ、それに対して貢献しようという事です。
初期成人期 18歳~40歳
親密対孤立
生まれた家庭や学校を離れ、多くの人との関係を築く時期。
恋愛を経て結婚に至る人もいる。
新たな家族や友人との長期的・安定的な関係を通し、
愛情という力を獲得する。
幸福な人生を送ることにつながる。
しかし、他者に積極的に関わることをためらったり、長期的な人間関係を
築くことを怠ったりすると人間は孤独になる。
家庭を持つ事が難しくなるでしょう。
壮年期 40~65歳
ジョエラティビティー対停滞
子供を育てたり、職場の後進を育成など、自身が属する共同体に
おいて後の世代に貢献をする。
自分の時間やエネルギーを子供や若者に使うことで生きがいという
力を獲得する。
一方共同体に関与せず常に自分のことだけかんがえて生きている、
このような状況は、停滞と呼ばれる。
次の世代に何も残せず停滞していると感じると、
老年期で辛くなるかもしれない。
老年期 65歳以上
自己統合対絶望
多くの人が、仕事を定年退職し、老後の生き方を模索している。
心理社会的危機を乗り越え、力を獲得したか?
満足のいく人生だったか?
自分の死後に残るものはあったか?
この質問に納得いったならば、
最後に賢さが得られる。
しかし人生に満足がいかず、多くの後悔を抱えていたら?
子供の頃、青春時代、大人になってから、
こんなはずじゃなかったという気持ちが強いと、
人生をやり直したくなるかもしれない。
絶望的な気分で、穏やかに余生を送るのは難しそうだ。